〒338-0012 埼玉県さいたま市中央区大戸3-4-7
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私は生徒が問題を解く様子で判断します。もちろん正解でなければ理解していることにはなりませんが、重要なポイントは分かったという実感をもっているかどうかです。「まゆをひそめる」という言葉があるように、誰しも分からないことがあると表情に出てきます。「うなだれる」ことや「ポカ~ンとする」ことなど、分からないと必ず表情や態度に出てくるものです。
自分が分かったときの気持ちや態度を考えてみてください。「な~るほど!」と思った時や目からうろこが落ちた時、どれほど晴々とした表情になり、気持ちがす~っとするか。
人と話をしている時に、相手が話を理解してくれているかどうかは表情や態度で分かるものです。勉強で理解しているかどうかもそれで量ることができます。
ある生徒が、答えが7までのたし算をするときに、7+0、7+1はすぐに答えが出るけれども4+3、3+4は時間がかかるとします。その問題にさしかかると手が止まり、頭の中で答の手がかりを追っているように見えます。たとえば指を思い浮かべて数えているとか、3+4の答を探して記憶をさかのぼるといったことです。このような場合、3+4の量的感覚の不足や答の位置的感覚の不足、または何らかの勘違い、3+4を見た時に3×4の答である12が反射的に出るなど、そこには3+4の答がすぐにでない原因があります。
そういうとき子どもたちは、すっきりしない不満のようなものを感じているものです。何かよく分からないが、そうだなと思えないような不愉快な感じです。そのまま次へ進めば、その不愉快さを反復して感じることになり、蓄積されて爆発するときを待つことになるのです。
私は必ずそのような感覚を生徒から見つけ出し、それを解決するための様々な指導を行います。
そして生徒が十分な理解に至るまで、絶対に次のステップに進みません。このことは、「いつになったら次へ行くのだろう」という保護者の方々の不安になっていることもあるでしょう。でもお待ちください。それが進歩への最短距離だからです。
たとえば、数を100まで数えることができるけれども、6までの数を学習しており、5までしか終了していない生徒がいたとします。100まで数えられるのになぜ5までしか修了していないのだろうと思われるかもしれません。これは、5までの数では量的感覚と位置的感覚を十分に持っているけれども、6以上の数は不十分だからです。5までの数ならば、3の次が4、その次が5、5の2つ前が3であるといった位置感覚や、3よりも5の方が量的にも多いといった量的感覚が備わったときに修了となります。順番に数を数えることができても、それは音としておぼえているだけで、量的にも位置的にも実感を持っていないかもしれません。その状態のまま計算に入ると、たし算で数えたしたり、指を使って数えたりするようになるので修了としないのです。
私は学習を先に進めるために、その子がつまずいているステップを探します。それがどんなに小さくて見えないようなステップでも見つけるよう努力します。そしてそのステップを見つけ、解決した瞬間にその子は「分かった!」という実感を持ちます。よく分からないという不愉快な緊張から開放され、分かったという喜びに満ち溢れる瞬間です。
これこそが本当に分かるということなのです。
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