〒338-0012 埼玉県さいたま市中央区大戸3-4-7
受付時間 | 10:00~15:00 21:00~22:00 |
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アクセス | 浦和駅からバスで10分・南与野駅から徒歩10分 |
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生徒が分かっているかどうかを決めるときは、問題をやらせて正解かどうかで決める、という方法が主流です。40人をいっせいに教えるとしたら、テストしないと分からないという考えや、生徒の顔色で分かっているかどうかを判断するのは科学的ではないという学者的な判断によって、だんだんとテストで人の理解を判断するようになってきたのかもしれません。
当塾では、答えがあっているかどうかだけで判断することはなく、答えるときの表情や態度も合わせて総合的に判断し、本当に理解しているかどうかを決めるようにします。
そんなことができるの?と思われるかもしれませんが、ちょっと考えてみてください。私たちが、普通の会話で、相手に何かを説明するときに、分かっているかどうかを確かめるためにテストをしますか。相手の表情や態度から推察して、少し説明を詳しくしたり、もう分かったなと判断したりします。相手の「なるほど」「分かりました」というような、合意する返事も参考になります。
人は理解したときや理解していないときに、特徴的な身体的反応がおこります。眉をひそめる、といいますが、理解していないときはそんな表情や態度がでてくるということです。ほかにも目をしばたかせたり、うずくまったり、首をかしげたりしますが、それには一定の法則があり、当塾には対応策まであります。
さて、答えがあっていれば理解していると判断してもいいのではないか、という疑問をもたれる方もいるでしょう。では、このような場合はどうでしょうか。「Aさんはりんごを5こ持っています。Bさんに2こあげました。Aさんの残りはいくつでしょうか」という問題があったときに、「だいだいこういう場合は、大きい数から小さい数をひけばいいんだよ」と考える子は、理解しているといっていいでしょうか。
このような子は、いつも60点から80点をとる子です。100点はあまりとりません。でも、60点以上はとり続けます。これは、理解しているかどうかの問題ではなく、確率の問題といっていいでしょう。この子が言うように「だいだいこういう場合は、大きい数から小さい数をひけばいい」場合が、60%以上あるということです。Aさんはあげたから減っているということや、残りを求めるときはひき算を使うという計算への適用は、理解していない可能性が高いのです。
このような問題の解き方は、一般的にもよく使われます。このような問題のときはこのように解くというようにパターン化するわけです。受験の時は、このパターンをいかにたくさん持つかが合格の決めてとなります。そしてよりよい学校へ行くことを目指した教育は、ついには全体がそのような構造になってしまったのです。
大切なのは、正しく理解しているということです。正しく理解できないことを、不愉快に思ったことはありませんか。人に説明したときに、相手が理解できずに不満そうな態度を示したことを、目にしたことがあるでしょう。子どもたちも、理解できないことに対して、不愉快に思っています。理解しないまま勉強し続けるということは、不愉快の上塗りをしていくことになります。そして、その解決策として、不登校を選択する子もいます。
正しい理解を大切にしましょう。分からないまま次の勉強に進んではいけません。答えが合っていても、理解しているとはかぎりません。答えが時によって合ったり間違ったりする場合、勉強をいやがる場合、批判的になっている場合、体調をくずした場合などは、理解していない可能性があります。
理解していない個所を正確につきとめる方法は、当塾の学びかたの中にあります。ここでそのすべてをご紹介するスペースがありませんが、ひとつだけお教えしましょう。皆さんが指導される場合は、とにかく分かっていたところまでもどって、そこからもう一度、すべてをやり直してください。分からないところにもどるのではありません。分からないところはすでに分からなくなっているところですから、いくらやり直しても分かりません。分からないところの前、つまり分かっていたところにこそ、そのつまずきがあります。分かっていたところまでもどる、それがコツです。
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