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私は学生時代、勉強をはじめるとすぐに、頭がボーっとしてしまうことがよくありました。なんとかしようと思い、歩き回ってみたり、水を飲んだり、ねっころがってみたり。でもいやな気持ちはつのるばかり。好きな音楽を聞いているときはそんなことはないのに、勉強をはじめるとおかしくなってしまいます。でもそんな苦しい思いをしても勉強はやらなければならないので、自分を納得させて勉強を始めるための口実をさがします。たとえば「もう一曲きいたらやろう」といったかんじです。
そこへ勉強しない様子にたまりかねた母親がきて「音楽ばかりきいてないで勉強しなさい」の一言。あー、せっかくこの曲をきいたらやろうと思っていたのに、その気持ちを打ち砕かれてしまいました。言われて勉強するのはいやなので、また何か口実をさがして、自分を納得させなければなりません。頭がボーっとする原因を知らない学生時代は悪循環の連続でした。
勉強するときに同じような経験をしたことのある人はたくさんいらっしゃるでしょう。この状態はすべての人におこりうる現象です。会社にお勤めの方は、会議で分かりにくい説明を聞いていてボーっとして眠くなったことがありませんか?本を読んでいて眠くなったことは?お説教をきいていてボーっとしたことは?このようなすべての状態は「分からない」「理解できない」ということが引き起こします。
現在私は、頭がボーっとしてしまう原因を知っています。そして、ボーっとしたり、ねっころがったり、机に伏せたりする子どもたちの問題を解決する知識や技術を持っていて、子どもたちの問題を当塾で解決することができるようになりました。
一方、ほとんどの教育はこの知識や技術を持っていないので、ボーっとした状態に陥った子どもたちに「やる気がない」といった評価をするだけで、問題を解決することはありません。しかも知識の習得と成績に重点を置き、本当に理解しているかどうかという視点は不足しています。受験勉強ではさらにその傾向が強まります。
さてこのボーっとする状態はいつ頃から切実な問題となるのでしょうか。
幼稚園までは少なかったボーっとする状態が小学校に入ってから急に増え、何でも興味をもっていた幼稚園時代から勉強ぎらいの小学生時代に突入するのを目の当たりにした人は少なくないでしょう。
この原因は、学校では全員が同じ進度で勉強し、つまずいている生徒がいても、そのままにして次に進んでしまうことにあります。
さらに学年があがると、子どもたちは自分の葛藤に横やりを入れる周囲の言葉にがまんしきれなくなって反発するようになります。そしてこれがどんどん進み、この状態に耐え切れなくなったときに「やらない」と意思決定し、不登校につながることもありますから要注意です。
これは先生の指導技術やカリキュラムや指導内容が根本的な問題ではありません。分かっていないこと、理解しきれていないことがある生徒をそのままにして次に進むことが問題なのです。生徒一人一人の進度があるにもかかわらず、全員を同じ進度で指導することがこの問題を解決できなくしてしまっています。
さて、この状態から抜け出すにはどうしたらいいでしょうか。
それは次の唯一の方法によって解決されます。
それはつまずいているところをつきとめてそこから勉強しなおすことです。これ以外にありません。つまずきを解消し理解できていないことが理解できたとき、「なんだこういうことだったのか」というすっきりした気持ちになり、問題は解決します。
ではどのようにしてつまずきをつきとめたらいいでしょうか。
分かりやすい例で説明します。
3ケタのかけ算の筆算が不得意な子がいたとします。筆算の最初から何もできません。理由は簡単。最初から何もできないということは、かけ算の筆算の最初に行う九九をこの子は覚えていないからです。この場合、九九を覚えなおすことから始めます。
次は少し見つけにくい例です。
3ケタのかけ算の筆算ができない子がいました。九九はすべて言えます。この場合、かけ算の筆算は九九とたし算を使うことに着目します。この子は九九で出した答をたすことができなかったのです。たし算から勉強しなおす必要があります。
次は見つけにくい例です。
「半径3cmの円周の長さと面積を求めなさい。」という問題で、できたりできなかったりをくり返していた生徒がいました。通常、円の長さや面積を出す公式を覚えていないと思われがちですが、そうでないことがよくあります。この子の場合は「周」という言葉を正確に理解していませんでした。ですから、それまではなんとなく公式をあてはめていたのです。言葉の定義から勉強しなおします。
このようにつまずいている箇所から勉強しなおすことがボーっとした状態から抜け出す唯一の方法です。
よくある間違いとして、分からないところを教えれば、つまずきを解決できると思っている人がいます。分からないところはつまずき箇所ではありません。つまずき箇所は分からないところの最初にあり、そこからあとはすべて分からないところです。つまずきは点であり、分からないところには幅があります。ですから分からないところの最後の方を教えてもつまずきは解消されず、結局のところ、いつまでもできるようにならないのです。
つまずきを解消する上で大きな問題があります。それはつまずいている箇所を正確に見つけることが、指導上もっとも困難なことだということです。たとえば2+3はできるのに2+4ができないときに、2+3から2+4の間にあるステップのどこでつまずいているかを見つけ出さなければならないのです。一般の教育にこのようなステップを見つける方法はありませんから、当塾ではすべて独自に見つけ出しています。
皆さんが正確なつまずき箇所が見つからなくて困っているときは、分からないところを見つけるのではなく、分かっているところまで戻って指導してください。そうすれば分かっている状態から分からない状態に変化する瞬間を見つけることができます。その変化する瞬間につまずいている箇所があるのです。そのつまずいている箇所の直前から指導しなおしましょう。それでもつまずきが解消されず、子どもにすっきりとした笑顔がもどらない場合は、当塾にご相談ください。
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