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学習ステップとは?

1.ステップの中の詳細なステップ

 学習ステップは知識を踏み台として、さらに上の知識に向かって階段のように登っていくことから、学習ステップと言われ、階段のイメージがあります。そして一つのステップを拡大してみると、さらに細かいステップが見えてきます。 
 一般の教育では、大きなステップしか把握されていないために、細かいステップでないと理解できない子は、解決のための指導が行われず、ずっとつまずいたままとなります。
 当塾では、世界一詳細なステップで、一人ひとりのステップを登っていけるようにします。

2.学習ステップは全員が同じステップを登る

 学習ステップは、全員が同じステップを上へと登っていきます。人によって登り方が違うので、一人ひとりの登るスピードが違ってきます。
 ある子は小さいステップを一段ずつ登り、ある子は大またで何段もとばして登ります。ステップの途中で大またになったり小またになったりしますが、それは学習内容の得意・不得意によってかわります。
 また人によって足を動かすスピードにも違いがあります。少ない段数を素早く登る子もいれば、多い段数をゆっくり登る子もいます。
 LDや自閉症に別のステップがあると思うのは勘違いです。全員が同じステップを違う登り方で登るのです。

3.ステップの見分け方

 子どもが学習でつまずいた時、どのステップにいるかを見つけることによってのみ、適切な指導を行えます。そのために初歩的なステップまで戻って調べたり、より詳細なステップを調べたりする必要があります。

 では具体的な場面を想定して、ステップをどのように考えていけばよいかを、一緒に考えていきましょう。

 

 (1)1けたのたし算が不得意な1年生

この子は2+1のように答えが3までのたし算はできますが、答えが4のたし算になると時間がかかり、時々間違えます。
 学校では、たして10までの計算に入ったので、ものすごく苦労しています。
 プリントでチェックしたところ、答えが3までのたし算は暗算でできますが、答えが4になると指を見て1、2、3、4と数えたし始めました。2と2を合わせて4という感覚がないようです。
 4このブロックを見せて数を聞かれると1、2、3、4と数えないと分かりません。また、4の前が3といった位置関係の理解も不十分です。この子の場合はたし算の前に、4までの数の量的感覚と位置関係の指導をする必要があります。
 学校では、「答えが1から10までのたし算」という大きなステップで勉強していきます。しかし実際には、答えが6までのたし算はできるが、答えが7になるとできなくなることもあり、数を1ずつチェックしなければ、本当のステップは分かりません。

 

 (2)「くり上がりのある2けた+2けたの筆算」ができない2年生

「くり上がりのある2けた+2けたの筆算」とは、下の式のように、47と38のような2けたと2けたのたし算において、7+8のようなくり上がりがある筆算のことです。

    47
   +38

この計算ができないで困っている子がいます。
 では、つまずいているステップを考えてみましょう。計算の要素は、7+8という「くり上がりの計算」です。そして1+4+3という「3つの数の計算」です。
 この子の場合7+8でなかなか答えがでません。どうやらくり上がりができないようです。
 次にどこでつまずいているか、さかのぼって調べていきます。1けたの計算では、2+3のように、たして5になる計算まではすらすらと解いていきますが、答えが6になるたし算の4+2で時間がかかっています。6+2は6,7,8と数えたしています。答えが7以上になるとさらに困難になりました。
 この子のいるステップは答えが5になるたし算です。答えが6になるたし算に上がれずにいると考えられます。
 

 (3)2けた×2けたの筆算ができない3年生

 2けた×2けたの筆算は次のような計算です。

    36
   ×25
   180
   72 
   900

この計算の要素を大きく2つに分けると、「九九」と「たし算」です。36×5において、6×5=30、3×5=15という九九と、30+150というたし算があります。36×2においても同様です。そしてその2つの計算の答えの180と720をたして900という答えを導き出します。かけ算の筆算といっても、たし算の様々な能力が問われます。この子は、全問中半数以上の答えを間違えます。

 まず九九からチェックしてみましょう。
 6×5の答えがすぐに出るようならばいいですが、「ろくいちがろく、ろくにじゅうに…」と初めから数え始めたら、かけ算の筆算をやらせるステップにはいないことがはっきりします。九九からやり直しです。この子の場合、どの九九でも即座に答えられました。

 次はたし算をチェックします。たし算に関しては、前述のようにたして1になるたし算、たして2になるたし算というように、数を1ずつ上げて10まで調べますが、この子の場合、指を使って数えたすといった問題はありませんでした。
 計算としてはどんなやり方を使おうと答えが正しければいいのですが、指を使って数えながら2けた+2けたの計算をするのは実用性がないだけでなく、数えたしの間違いを頻発します。さらに時間がかかり過ぎて、勉強嫌いを作り上げます。

 次に筆算のやり方をチェックします。
 この子は、くり上がった数を書かないために、たし忘れが頻発するという問題が見つかりました。めんどうくさいので書かなかったようです。この場合は正確に計算するための手順を指導します。

4.まとめ

 以上、3つの分かりやすい例で説明してきました。実際の指導では、2と3の見分けがつかないといった初歩的なつまずきから、5年生で速さが分からない、中学2年生で一次関数が分からない、中学3年生で因数分解ができないといった難易度の高い内容でのつまずきもあり、それぞれの場合どのステップにいて、どのような指導をするかを見極めていきます。
 一方、正しくステップを把握しても、学校の宿題に出たらどうするのかといった疑問もあるでしょう。もちろん学校の学習内容にも正確なステップがありますが、学年別、クラス別に学習内容を決めるので、残念ながらひとりの生徒がどのステップにいるかは考慮されません。
 学校への対応策は別の機会に考えていくとして、家庭学習では一人ひとりがどのステップにいるかを考慮して学習を進めましょう。そうすることによってのみ、着実にステップを登り続けることができるのです。

 

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